日本でも数多くの大会が開催され、eスポーツ の認知度が高まっています。ゲームに関するより高度な技術を体系的に学べる学校も増えており、更に活躍の場の拡大が期待される分野です。
eスポーツを学ぶことが出来る、学校には専門学校や通信制高校、通信制サポート校があり、それぞれに特徴があります。この記事では、eスポーツの概要や eスポーツについて学べる 8つの学校についてご紹介しています。
eスポーツの概要や学べる学校について紹介
eスポーツは「エレクトロニック・スポーツ」の略です。コンピュータゲームやビデオゲームを用いた対戦をスポーツ競技として捉える場合に使われる名称です。
日本では、2015年に日本eスポーツ協会が設立されました。2018年には「日本eスポーツ協会」と「e-sports促進機構」、「日本eスポーツ連盟」が合併。「日本eスポーツ連合(JeSU)」となり、プロライセンスを発行しています。
ただし、プロライセンスはeスポーツのプロとして活動する上で必須というわけではなく、JeSUの公認大会にプロの枠で参加する権利を保証する資格となっています。
日本では家庭用ゲーム機が普及したため、家庭内や友達同士でゲーム対戦するケースが多くありました。一方、海外ではパソコンを用いたゲームが普及しオンライン対戦が盛んに行われます。
ゲーマー同士の交流が広がり賞金が出る大会も開催され、ゲームがスポーツや職業として定着しました。その後、日本でも協会の設立やオリンピック競技の候補に挙がったことで競技人口も増え、eスポーツを専攻する学校も全国に拡大しています。
未経験からでもカリキュラムに沿って効率よくeスポーツについて学べます。高性能ゲーミングPCや防音対策など学習環境を整えるための設備費が必要なので、年間の学費を100~150万円に設定しています。
2021年に開催された「The International 10」の優勝賞金は歴代最高額の1800万ドルです。
同年には日本国内でも優勝賞金1億円の大会が開催されました。優勝賞金が高額化しているだけではなく、野球やサッカーのプロ選手のようにスポンサーが付き、プロゲーマーとして活動できる環境が整いつつあります。
次項から、eスポーツを学べる8つの学校の特徴や学習内容について紹介しています。オープンスクールで授業を体験する場合の参考にしてみてはいかがでしょうか。
eスポーツ高等学院 https://esports-hs.com/
「eスポーツ高等学院は」は、通信制高校サポート校です。
高卒を目指すなら通信制高校と並行して学習を進める必要があります。東京都の渋谷と池袋それぞれ1校、横浜と名古屋に各1校の合計4校を展開し、オンライン授業にも対応しています。4校合わせて500台以上のハイスペックゲーミングPCを所有しているので、整った環境でeスポーツについて学べるでしょう。
講師陣にはプロゲーマーが起用されており、現場で活きるスキルや知識を学べます。渋谷校を拠点とするプロチームと実践を通して技術を磨けることもメリットの1つです。
メンタルケアやボディケア、栄養バランスなど、プロゲーマーとして活動する上で重要となる知識を幅広く吸収できます。また、eスポーツに特化した学習に加え、通信制高校を卒業するために必要な基礎学習のサポートも受けられます。
苦手教科の克服や進学を目指す生徒には個別指導も実施しており、高校卒業とeスポーツに関する高度な教育を両立したい人に適しているでしょう。
バンタンゲームアカデミー
https://www.vantan-gamehs.com/cmp/game02b/search/?
eスポーツ学部やゲーム学部など、6学部を設置する専門学校です。高卒資格の取得を目指すなら「バンタンゲームアカデミー高等部」への進学が適しています。「バンタンゲームアカデミー」のeスポーツ学部ではプロゲーマーが実践的な授業を実施し、有名企業を招いた講演会も開かれています。
また、プレイヤーとしての技術以外も学ぶことができ、ゲームイベントの企画や運営などのビジネススキルを学ぶコースやゲーム実況のスキルを磨く授業も展開。
その結果、就職先はプロゲーマーに限定されていません。ゲーム業界全般に対して就職率が高く、2022年3月卒業生でゲーム業界への就職を目指した460人中407人が目標を達成しています。
就職率は88.5%にのぼり、高い就職率がバンタンゲームアカデミーの魅力の1つです。ゲームに携わる企業からの求人も集まりやすい専門学校なので、eスポーツに限定せず、ゲーム業界全般に対して広く就職の視野を向けている人に適しているでしょう。
ルネサンス高等学校 https://www.r–ac.jp/curriculum/esports/?
eスポーツコース 「新宿代々木キャンパス」と「横浜キャンパス」の2校を展開する通信制高校です。必須登校日は年間4日程度なので、課題やレポート、テスト以外の時間は、eスポーツの学習に専念できます。高性能ゲーミングPCや高速ネット回線などのゲームに最適な環境が整っており、プロゲーミングチームに所属する講師や、実績のある講師からの指導を受けられます。
eスポーツの甲子園と呼ばれる「STAGE:0」では「フォートナイト部門」で優勝と3位入賞。「第三回全国esports選手権」でベスト4入りを果たすなど、多くの実績が魅力の学校です。
成美学園 https://seibi.net/eSports/entry.html?
eスポーツ科 成美学園は通信制サポート校です。高卒資格の取得のためには、通信制高校にも通う必要があります。さまざまなゲームタイトルで活躍するプロゲーマーから指導を受けられ、海外での活動を見据えた英会話レッスンやメンタルケアに関するカリキュラムも学習内容に組み込まれています。
また、ゲーム大会には必須のゲーム実況についても、発声や解説の基礎からコツまでプロの講師が実施。動画編集に関する技術や知識を身につける授業もあるので、ゲームに関係する分野を幅広く学べるでしょう。
ヒューマンキャンパス高等学校 https://www.hchs.ed.jp/course/esports/
「ヒューマンキャンパス高等学校」は、通学型とオンライン型を合わせた通信制高校です。eスポーツチームを運営しており、現役のプロゲーマーが講師として起用されています。実践的なスキルはもちろん、大会に対する心構えやマナーについても学べるでしょう。
また、プレイヤーとしてのスキルだけにではなく、プログラミングもカリキュラムに含まれています。将来の目標をプロゲーマーに限定せず、クリエイターも視野に入れている人に適した学校です。スクウェア・エニックスなどの大手ゲーム企業による講習も開かれ、ゲームの開発やイベントについても学ぶ機会があります。
ヒューマンキャンパス高等学校が主体となって定期的にeスポーツ関連のイベントを開催しており、より実践的な環境でeスポーツを学べます。
クラーク記念国際高校(eスポーツコース)https://clark.ed.jp/campus/tokyo-next_tokyo/esports/
「クラーク記念国際高校」は通信制高校です。全国に65校展開しており、他校のeスポーツコースの生徒と対戦もできます。高性能ゲーミングPCやゲーミングチェア、大型スクリーンなど、eスポーツを学ぶ設備が整っています。
授業はプロプレイヤーが担当しているので、実践的なスキルを学べるでしょう。また、この学校では、生徒が主体となってeスポーツ大会の企画や運営を進めるプロジェクト授業を実施しています。eスポーツに参加する人材だけではなく、大会を運営する人材の育成にも力を入れている学校です。
北海道芸術高等学校 https://www.kyokei.ac.jp/course/es/
福岡サテライトキャンパス 通信制高校の「北海道芸術高等学校 福岡サテライトキャンパス」。
海外のeスポーツプレイヤーとの交流を見据えたゲーム英会話にも力を入れている学校です。ゲーム実習では、試合に勝ち抜くためのメンタルケアやチームワークの重要性について学べます。
また、eスポーツ選手として活動する上で、体力づくりや栄養管理が重要になるため、体幹トレーニングや栄養学もカリキュラムに含まれています。芸術高校が本校なので、一流クリエイターを起用したオリジナル授業も展開。ヘアメイクショーやレコーディング実習などがあり、興味の幅が広い人に適した学校です。
esports 銀座 school(第一学院高等学校)https://www.daiichigakuin.ed.jp/course/esports/?
「esports 銀座 school」は「株式会社コナミデジタルエンタテインメント」が運営する通信制サポート校です。提携する第一学院高等学校と並行して学習をすすめることで、高卒資格を取得できます。
約40人のeプロスポーツ選手が所属しており、授業で直接指導を実施しています。実技ルームには40台のハイスペックゲーミングPCが設置され、放課後には自由に利用することが可能です。
ゲームのスキルを磨く授業以外にも、ゲーム実況や動画の編集、eスポーツイベントの企画や運営について学べるカリキュラムがあります。また、プロeスポーツチームのトライアウトも実施。合格すると練習生として1年間活動し、プロチームへの本所属を目指します。
未経験からプロゲーマーを目指すならeスポーツ学校が近道
賞金額の高い大会が開催されたり、オリンピック競技の候補に挙がったり、eスポーツの認知度は上がりプロゲーマーも職業として認められつつあります。
プロとして活躍するなら、教育環境が重要になるでしょう。全国には通信制高校や通信制サポート校を中心に、eスポーツについて本格的に学べる施設が拡大しています。
eスポーツ選手を目指す場合は、紹介したeスポーツ学校の特徴を参考に、進学を検討してみてはいかがでしょうか。
出典:トップ画像 PRTIMESプレスリリース 「eスポーツ高等学院」